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不定形爆発 Ver.2.0

アニメとか漫画とか、まあ色々。与太話ブログ。プラモの話と写真はTwitterに移転しました。

『ギルティクラウン』 第5話「訓練:a preparation」 ― 運命の女の子からの辛辣な言葉。

厨二男子の心を砕いたな・・・・・・。


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短めに感想をば。


やっぱり心のどこかで涯を信じきれない集。まあ、今までの展開を考えれば当然のことではあります。
だから、彼が頼れるのはいのりしかいないわけで。
けれど、その頼みの綱はあっけなく切れてしまって。

「じゃあその・・・『僕のもの』だとか『一緒にいる』とか、あれはどういう・・・!意味、です・・・か・・・?」
「っ・・・・・・」
「・・・・・・まさか・・・・・・」
「涯が・・・そうしろって言ったから・・・・・・」




               __‐`'´''"'マ          ____\   ー‐┐    |一
                Z.    __`ゝ          \      ノ´   ⊂冖
 ∧      /|   ゙仆斗┘リート=┬-、_      \    ー‐┐   ,/
/   ∨\/   |    `L,.っ,ノ u }ノ ノ   \      ,>   ノ´   \
         |__    兀.!_// i |     l、     く.   ー‐┐ ー|ー
ー‐┐ ー|一ヽヽ /  u' \ヽ‐'´  !|     ト、     \   ,ノ´   ̄匚ノ
 ノ´   ノ こ  /_____,  }j  ハ、  ヽ ヽ,___/    /  ー‐┐  ┼‐ヽヽ
ー‐┐  ニ|ニ.     / ___ノ /\_,≧/ u 人.   /     ,ノ´   ノ こ
 ノ´   ⊂冖   く  {上rン´  ,厶../ / ヽヽ   \    ||  ニ|ニ
ー‐┐  |     /    ̄   ノ{こ, /,〃   !|    \   ・・   ⊂冖
 ノ´   l.__ノ   \     ,.イ !l`T´ | /     |:|     /       |
ー‐┐ ー‐;:‐    \   //    l  |     |_|   ∠.、       l.__ノ
 ノ´   (_,     /   ヒ_ー--、_|ー、____,ノj┘    /        ┼‐
ー‐┐   /     /     \ ̄\ー`トー-<    /          ノ こ
 ノ´   \     \      \  ヽ  \  ヽ    ̄ ̄|
 | |   」z.___    >       \. ヽ.  ヽ   l      |/l   /|  ∧  /\
 ・・   /| (_,  /           ) lヽ   ',  l、      |/   | /   V
       ┼‐   \       , イ、_,上ハ   }  小          |/
      ノ こ     \     (乙≧='''"´ ,∠,__ノ/
      ┼‐ヽ    /           厶乙iフ/
      ノ ⊂ト  く               `¨¨¨´
                \

うわわわ、何を言い出すのこの子は!おじさんびっくりしちゃったよ!
などとおじさんでもないのにテレビの前で呆然とするレベルの発言ですよコレ。
なんか最近女の子が親しくしてくれるな、と思ってたら「ごめんね、これ罰ゲームなの」って言われるのと同じくらいの衝撃だよ!
てかなんだよこれ・・・セリフ書こうと思って二度見したけど辛いよ・・・
しかも「あまり近寄らないで」とか言われるんですよ?普通だったら

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って言ってもおかしくない事態ですよ。
だって騙された格好で葬儀社なんてレジスタンスに入る羽目になったんだもん。
まあ、でも当の本人としてはその場は唖然とするだけで終了しました。
呼び方は「いのり」から「いのりさん」に変わったけど。

このいのりの言葉も額面通りには受け取れませんけどね。
集の模擬戦をわざわざ見に来ていましたし、「集・・・・・・」ってつぶやいたりしてましたしね。
そうすると、ますます分からないのは涯の意図ですね。
現状ならいのりで釣っておけばよさそうなものですが・・・これは涯の意志ではなくて、いのりの意志ということなのでしょうか。


その涯も何やら輸血あるいは点滴のようなもの受けていたり、「ますますあの女に似てきたな」という誰に向けたものなのかよくわからない発言(いのりにでしょうか?)が出てきたり。まだまだ伏線貼り絶好調のご様子です。


模擬戦を合格した集。周囲に認められるというのはやはり彼にとって心地よいものだったのでしょう。今までの学校生活では居場所が定まらなかったようですしね。
しかし、いきなりアルゴからヴォイドを抜いた時にはびっくりしたなぁ・・・確かにその伏線は貼ってあったのですが(CM手前の部分)、すわヒロイン交代かと思いました。危ねえ危ねえ。


ラスト、「ルーカサイト」なる衛星兵器が登場。訳せば「白血球」ですね。
その出力は圧倒的で、3パーセントで地表をクレーター上に穿つほど。
劇中、嘘界少佐がこれを指して「見えない檻」と言っていましたから、担う機能としてはダモクレスの剣なのでしょうね。抑圧のための武力。(ダモクレスの剣 - Wikipedia)
GHQのおっさんが、地獄の門に刻まれた詩を口にしていたのも印象的でした。

Per me si va ne la città dolente,
per me si va ne l'etterno dolore,
per me si va tra la perduta gente.

Giustizia mosse il mio alto fattore;
fecemi la divina podestate,
la somma sapïenza e 'l primo amore.

Dinanzi a me non fuor cose create
se non etterne, e io etterno duro.
Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'

我を過ぐれば憂ひの都あり、
我を過ぐれば永遠の苦患あり、
我を過ぐれば滅亡の民あり

義は尊きわが造り主を動かし、
聖なる威力、比類なき智慧、
第一の愛、我を造れり

永遠の物のほか物として我よりさきに
造られしはなし、しかしてわれ永遠に立つ、
汝等こゝに入るもの一切の望みを棄てよ           (地獄の門 - Wikipedia)


ってやつですね。
なんとなく、厨二真っ盛りの頃に『失楽園』を上巻でギブアップしたことを思い出しました。うっわ、恥ずかし。

これがガンダムなら宇宙に上がって衛星兵器ぶっ叩いて終了でしょうが、これギルティクラウンですからね。制御施設を襲撃するってのが筋でしょう。あれが有人兵器だったらどうしようもないですけど。
涯も吹き飛ばされたんじゃないか・・・なんてキャラクタたちは心配してましたが、あいつ伏線の塊だからまだ生きてますよ、きっと。
集との和解イベントもまだですしね。
しかし、伏線の塊って書くと、なんだか毛糸玉みたいなイメージだな・・・。


今週は「綾瀬が可愛い!」みたいな意見をちょくちょく見たような気がしますが、

第2話で一番可愛かったのは間違いなく篠宮綾瀬。
赤面した女の子は正義。ジャスティス。

って先々週に発言したことを思い出しました。(参照:先々週の記事)
ふ・・・時代がようやく俺に追いついたか・・・(調子乗ってる)



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  1. 2011/11/11(金) 20:23:29|
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『ギルティクラウン』 第4話「浮動:flux」 ― 手にしている確かなこと。

手に入れたカード、揺れる心。飛び込む先、残してきたもの。


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第4話の話。

前回、谷尋の裏切りによって捕まった集。
尋問を担当するのが嘘界少佐ですが、この嘘界、なかなか曲者ですね。
捕えた人間に対して、表面上はかなり優しい言葉づかいですし、目の前でパズルを解いて遊んでいる様子を見せるなど、相手の心を緩ませるような行動をとってきます。
その上で「自分たちの行動は善意から発している」「兵士たちだって異国の地で死にたくはなかったでしょう」と、価値観を揺さぶるようなことを言い、涯の犯行予告を利用して<葬儀社が助けに来たのは集ではなく木戸だ>というイメージを与えて離反するよう布石を打つ。
与えるのは協力しろなどという言葉ではなく、発信機。
その発信機は可能性です。
青青赤の順で押せば、発信機が作動する―涯を生かすも殺すも、集の手に委ねておく。
人は自分に残された可能性がないほどヤケッパチな気分になりやすく、そういう状況であれば集が涯につくことは容易いことです。
そこに、葬儀社を殲滅できる可能性を与えることで、集という人間をどっちつかずの状態、サブタイトルで言えば浮動ですか、そういう状態にしておく。
集がただのテロリストとは違うと感づいている以上、こうすることでただ泳がしておくよりも有効なのは確かですし、損がない分最適と言えます。裏切ればよし、手持ちのカードが減るわけでなし。

集としては、すぐに葬儀社をどうこうする気持ちはまったくないでしょうが、手に入れた発信機が集にとってどういうものに転じていくのか、そこも追々描かれていくでしょう。


谷尋に裏切られた・・・と思って人間不信になりかけの集。
何を信じればいい?誰を信じればいい?
そんな心理のまま始まった作戦。
そこで涯の指示を無視してまで集を助けに来たのは、他ならぬいのりでした。
いのりという少女が、具体的に一体どんな人間であるのか、それはいまだにわかりません。
しかし、彼女は命の危険を顧みず、集を助けに戦火のただなかに飛び込んできました。
何を信じればいい?誰を信じればいい?
何もわからない。
ただ一つ、目の前にいるいのりだけは本物で。
「いのり。君を、信じてもいい・・・・・・?」
「うん・・・・・・」

               l;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、;:;:;:;l
              ,l;ィ'----┴――--、、;:丶、!
              ,ノ7 '"^   ^`'   ,ィ'三ミ、_〉
              {:/, ニ丶  ,r,=-、 ヾ:::::::ミヾ
             〃ィ'。`>ソ { ィ'。`'ァ::..  !::::::ミ:l
                l:! `~´/ ,l、  ̄´   ,. }:::::三<    美しい・・・・・・!
              ll   (、 っ)     : ,l::::シ久'l
                 l   ,.,__、     ,:' f::/ン ノ/
                l 、 f{二ミァ ,)    {,ツ>-‐'′
              ヽヽ`ー ' : ヽ   ,_ソ/
               丶、__, -―''"/,/
               ,} ヽニニ  =彡シ,ンヽ,
              ,/(`=- r‐ ''" / ,/丶、
             ノヽヽ、_;__,∠..ィ"-――ュ、
           ,∠三二二,,___,,.  -― ''"~⌒`丶、、_
     ,, - '"´ ̄/        /             /``
  ,イ´     /        /               /
  / /       /         /            /

自分のテンションも最高潮です。
いやーいいですね。こういう勢い大好きです。ボーイミーツガール的な匂いがプンプンするよ!
色々と浮動している状況の集ですが、ただ一つ、いのりという確たるものができました。
ラストで葬儀社についていくと言ったのも、いのりがいるからでしょう。
ボーイミーツガールと言いましたが、他人と本当に知り合うことができるのか?って疑問を持つ集ですから、文字通りの意味でもボーイミーツガールですねぇ。
この段落だけでボーイミーツガールって4回も書いたよ。なんかすごい(どうでもいい)。

しかし、気にかかるのは学校のこと。
あそこには何人か、GHQに捕まった集のことを案じてくれる友人が、友達風じゃないものが、確かにいました。
それを置き去りにするってのも、ない話でしょう。
置き去りにしてきた彼らとどういう風に関わるのか。そこも気になるところです。
あと谷尋ともね。


気になることも多々ありますが(木戸のこととか)、来週はちょっとシリアス気分が抜けそうですね。それも善き哉。
この勢いのまま行ってほしいなあ。



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  1. 2011/11/04(金) 08:31:59|
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『ギルティクラウン』 第3話「顕出:void-sampling」 ― 友達ごっこの清算。

「秘密の共有」の有効射程。



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前回とは打って変わって学園コメディ風な第4話。

いのりの転入やパイタッチから始まるあれやこれやは完全にコメディ調でしたが、そんな中でも集には悩むことが多々あるようで。
友人にバカって言われて落ち込んだりとか、目を見て話すと緊張して話の内容がすっぽ抜けたりだとか。
目を見て話す云々はどうにかなる話だとしても、バカって言われて落ち込むってのは、まあわからなくはない話です。
要は自己を否定されるのが嫌なんですよね。
集は周囲の同調圧力的な空気に悩んだりする少年ですから、繊細な感覚を持っているのでしょう。
そんな彼にとっての理由の説明もなしの「バカ」という言葉は、「死ね」だの「うざい」だのといった、簡潔なだけに人の心をえぐるような相手の存在を否定するような罵詈雑言と同種の響きをもって聞こえるのでしょう。
そして、「結局自分の事しか考えてないじゃないか」と自己嫌悪に陥る。これは心が荒みますね。
まあ、あれは目の前にいる人間に対して「存在感がないね」と言っているも同然なセリフでしたから、集には反省してもらわないといけませんね。必ずしも人に合わせるのが正解じゃない。

そんな状況を知ってか知らずか、いのりの口から出た言葉は「友達って、いなくちゃいけないもの?」という言葉。この時点では友達風なものの否定の言葉っぽいですね。



今回の話のキモは、ヴォイドによる先の戦闘の目撃者・麻薬常習者の特定。
それによって知り得た目撃者は、友達風なものの一人、寒川谷尋でした。
「善人面すんなよ!お前が俺をシュガーと呼んだ時点で、もう終わりだろ!」と怒り狂う谷尋に、集は手をかざし、ヴォイドを取り出します。
それを撃ちぬこうと拳銃を構えるいのりを説得し、谷尋と「谷尋は葬儀社のことを、集はノウマジーンのことを口外しない」ということで決着。

いい話だなーって感じですけどね。
秘密の共有ってのは、そりゃまあこれがラブコメだったら有効でしょう。秘密を知ることは、相手に一歩近づいた感がありますからね。
しかしてこれは『ギルティクラウン』。エロはあれどもラブはあんまりない世界です。しかも今回は男同士だし。
それに、ラブコメみたいに笑って済ませられる程度の秘密ではないわけですよ。
片やテロリスト、片や麻薬。
扱う秘密が重ければ重いほど、人はそれを抱えるのに苦しさや猜疑心を覚えるものです。
今回の秘密はモロに自分の社会的生命、実際の生命に直結する危うさを秘めているのですから、さっさとこの関係を断ち切ってしまいたいと思うものでしょう。

それを谷尋はGHQに明かすという形で達成しました(得策ではないと思うけど)。
集は「初めて知り合った気がした」谷尋に裏切られた格好です。
ここで思い出されるのは、さっきのいのりのセリフ。
「友達って、いなくちゃいけないもの?」
友達風ではなく、友達だと思った谷尋に裏切られ、猜疑心がますます心を荒ませそうな状況に追いやられた集。
日常に戻ることを選んだなら自分でそれを守ってみろという涯の言葉が、余計にそれを加速させそうです。
友達というものへの疑いも深くなりそうで、学校の友人やいのりとの関係も変化していきそうですね。


あと、この世界ってツイッターみたいなものも発展しているんですね。
冒頭あそこに表示されてた六本木での戦闘、葬儀社の演説に対しての反応も、ちょっと面白かったです。
なんで今のGHQ政府じゃいけないの?とか、こいつらハミダシ者じゃん、とか。
ここら辺は一般の人々のメディアリテラシーというか、情報の取捨選択的な話につながりそうですね。
知ることはできるが、知ろうとはしない。見たいものしか見ない、それでも人は幸せに生きていける。
何も知らないまま。
現代人にも通じる問題点ですよね。
こういう細かいところにも世界観(現実の延長線上という意味で)出してきてるなー、と思った次第です。


次回、集は何を思い、どう行動に移すのか。
むー、次回も見よう。




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  1. 2011/10/28(金) 03:27:18|
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『ギルティクラウン』 第2話「適者:survival of the fittest」 ― この場所から飛び出せるか。

「この先お前が選べる道は二つしかない。黙って世界に淘汰されるか、適応して自分が変わるかだ!」



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『ギルティクラウン』の第2話。


集は巻き込まれ型の主人公によく見られる選択の場面に立たされましたね。
葬儀社とともに戦うか、それともこの場を逃げ出すか。
この場を逃げ出すというのは言及はされませんでしたが、あの王の力を以てすれば別に不可能というわけではないでしょう。
普通のアニメの普通の巻き込まれ型の主人公なら、あそこで涯の手を取って「次からバトル展開!」となるところです。
しかして集は学校と言う日常に戻る道を選びました。
正直、おろろ?と思う場面ですよね。
日常に戻るということは、あの閉塞した世界に居続けるということであり、ひいては涯の言うところの「黙って世界に淘汰される」道なわけですよ。
けれど、それも無理はないのかもしれません。
集は今までただの学生だったわけで、アンチボディーズの襲撃、虐殺だって目の当たりにしてきたわけじゃない。
そんな集は今回、暴力を、人の死を見過ぎました。
拷問される市民、見せしめに撃ち殺される男たち、何の罪もなく殺される母親。
そして出会った「戦争」と形容すべき景色。エンドレイヴの残骸、瓦礫と化したビル。
これをもろに経験して、いきなりこの闘争の渦に加われって?そいつぁ無理な話ですよ。
それは涯に「お前にはやれることがある」とか「お前は今日今までの自分を超えた。それは誇りに思っていいことだ」とか言われたって、「罪の王冠」と言う力を得たって、一瞬で覆るもんじゃない。
力を持った者の義務だとか、責任だとか。
そんなのいきなり言われたって、現実感もなく。
だから、「あれは一度きりの冒険だ」と日常に舞い戻ったのでしょう。(しかし、非日常と日常がこれほど容易に行き来できる世界観というのもすごいな)

まあ、そんな状況をぶっ壊してくれるのは美少女と相場が決まっています。
そんなわけでいのりが集の高校へと転校してきます。テンプレ感は否めません。可愛いクラスメイトは反逆者だった!みたいな。
ここからどう状況が動くのかな。



あとは断片的な話をちょこちょこと。

涯は何か重要な、物語の根本に関わることを知っているようですね。
参謀の四分儀と話しているときに出てきた「シナリオ」という単語。
また、ダリルを指して「万華鏡」と言っていたのも気になります。
過去にヴォイドゲノムに関して何やらやっていたのかもしれません。「それは本来俺の使うものだ」とか言ったり、王の能力について色々知っていましたし。

そういう謎の部分はさておいても、仲間から慕われ、葬儀社を率いていく資質(カリスマ)は十分に持ち合わせているようで。
少佐に「ヴォイドゲノム云々」を聞かれたときも

関羽

と実に堂々とした受け答え。(画像はイメージです)
こいつはかっこいい。



ダリル・ヤンが初登場。
「パパに言いつけるよ?」などスネちゃま的言動が気になります。なんという小物臭
スピー
とかやられてもしかたないです。
子どもの目の前で母親を踏みつけにした挙句撃ち殺すとか・・・。これはひどいですね。

そんな彼は潔癖症なのか対人関係に問題があるのか、人との接触を過度に嫌っていました。
その心が生み出したヴォイドが攻撃を反射する障壁・万華鏡なのであれば、それはそれで納得のいく話です。



結構人があっさり死ぬ世界観ですね。
処刑シーンは正直ゲンナリしましたし、ミサイルで吹っ飛んだ兵隊の死体がぶら下がっているのも、うわぁ・・・ってなりました。
キャラクタたちは確かに可愛くかっこよくはあるのですが、この世界でやっているのは紛れもなく革命、戦争であるというのがよくわかります。
これがアニメという虚構にしても、革命が、人と人とが行う闘争であるということを忘れちゃいけませんね。



「罪の王冠」について。
イントロン(参照:イントロン-Wikipedia)を解析し、ヴォイドと呼ばれる形相を得たイデア(参照:イデア-Wikipedia)だとか。
イデア・・・高校倫理の範囲では物の本質とか、それがそうあるべき姿、みたいな書き方がされていたように思います。
形を得た本質。
ダリルの例を見るまでもなく、それが人の心の本質を武器に変えるものだというのがわかります。
そうなると、あちこち結晶化させたりするいのりのヴォイドがどういう心を体現しているかが気になりますが・・・それはまだまだお預けのようで。



第2話で一番可愛かったのは間違いなく篠宮綾瀬。
赤面した女の子は正義。ジャスティス。
来週もそんなジャスティスに期待だ!



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  1. 2011/10/21(金) 03:32:31|
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『ギルティクラウン』 第1話「発生:genesis」 ― この閉塞した世界で。

「やればできるかもしれない。でも、やらないと絶対にできない」


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注目作、『ギルティクラウン』の第1話。


アポカリプスウイルスの蔓延によって国として終わってしまった日本。
GHQの力でかろうじて形だけを取り繕い、人々はそんな環境の中で、漫然と今日を生きている。
主人公・桜満集も、「世界から『君には何も守れない』と言われている」ような気持ちを抱え、空気という名の同調圧力に心を疲れさせながら日々を送っている。

もう舞台設定だけで100点満点くれてやりたいレベルですね。
どこまで行っても閉塞感が漂っています。(設定だけで言えば、伊藤計劃の『ハーモニー』に似ているかも)
今は確かに平和なように見えるけど、どこか逼塞している感が否めない。明日なんて不透明極まりない代物だし、GHQの圧力に耐えて日々を生きなければならない。
どこか今の日本に通じるものがあるように思えます。


そんな閉じた状況をぶっ壊してくれるのは美少女だと相場が決まっています。
今作のヒロイン・楪いのり。
バンドのボーカルというのは今どきのアニメっぽいですが、ヒロインに必要な謎めいた部分もきちんと持ち合わせています。
ボロボロになりながらも戦って、主人公に戦う契機となる言葉を投げかける。
更に今作では、ヒロインが主人公の戦う「力そのもの」になります。

その戦う力、未だ「罪の王冠」としか明言されていないので、一体どのようなものなのか判然としません。ただ、過去のフラッシュバックが描写されたり、いのりが集のことを呼び捨てにするシーンからも、その罪が過去に起因するのは確かでしょう。
少女。
あやとり。
誕生日ケーキ。
アポカリプスウイルス。
バイオハザード。
結晶化した少女。
戦火。
あの冬の夜。
断片的な過去の全てが今へとつながって、人の心を紡いで力となす「罪の王冠」となる。
集自体は過去の事を覚えていないようなので、その力の源泉となる過去を探す物語ともなるのでしょうね。

メカについて。
神経を接続しているのか、思考や脳波だけで制御できる類のものらしいですね。痛みもフィードバックされるようです。
無骨なデザインラインと言い、無理のなさそうな可変機構といい、どこまでもリアリスティックなメカです。
正直言って、デザイン自体にケレン味はほとんどありません。毛ほどもないです。ガンダム以下です。
しかし、現実の日本を想起させるかのような、現実の延長線上にあるかのような世界観を立ち上げるには、うってつけのメカと言ってもいいでしょう。
まぁ、人にミサイルをぶっ放すのはどうかと思いますけどw
あと、嬉しいことに、味方側のはモノアイです。なんという俺得!


ちょっと気になったモチーフの話。
いのりが劇中で何度も見せてくれたあやとりの4段梯子。
fourladder7.jpg
集が力をいのりから取り出す時の赤い二重螺旋。
薬品の名前、「ヴォイドゲノム」。
二重螺旋、遺伝子のイメージが散見されるように思えます。
遺伝子、予め決まったモノ、運命、本能、そんなイメージでしょうか。過去から引き継いだもの、というのもイメージできる・・・かな?

また、4段梯子に限って言えば、これ英語で"Jacob's ladder"で、聖書に出てくる天と地を結ぶ梯子のことを指すようです。同時に、梯子は野心の象徴でもあるようです。
こういう知識って、役には立たないかもしれないですけど、調べてる間は楽しいんですよねェ。


久しぶりに真面目に記事を書きましたが、これはまあ、そのくらい面白かったということの証拠だと思ってくださいw
各所に散見されるSF的要素、練られた世界観(アンチボディーズの武力行使も、名目上は抗疫行動でしたね)などなど、興味深い要素もありました。主人公の成長物語としても見れそうです。
ついでに、今の日本の映し鏡になったりもしないかなぁ、なんて。
来週以降も見ていきます。












「たまには、自分らしくないことをやれ!」
臆病だった集。何かできることはないか、それを探していた日々。こんな俺でいいのか?
「やればできるかもしれない。でも、やらないと絶対にできない」
いのりを助けに向かったことで、図らずもその言葉を身を以て実践することになった夜。
その一念で向かった先にあるのは、果たして・・・・・・。



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  1. 2011/10/14(金) 03:26:06|
  2. ギルティクラウン
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