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不定形爆発 Ver.2.0

アニメとか漫画とか、まあ色々。与太話ブログ。プラモの話と写真はTwitterに移転しました。

『とある科学の超電磁砲』 #13 「ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ」

水着の価値は。


と、いうことで

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『2001年宇宙の旅』の話・・・・・・じゃない、間違えた。

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『とある科学の超電磁砲』でしたね。あっはっは。


今までの幻想御手編とは打って変わって、何にも考えないで見られる回でしたね。
前回までの記事は、ありもしない脳みそをフルに使って書いていたものですから、オーバーヒートする前にいい感じに休息できました。

しかし、今回見ていて思ったのは、水着と草原は合わないなァということ。
自分の持論として「水着は水際にあるからこそ映える」というのがありまして、水着は海・川・プールで着られるからこそ、その存在に価値があり、そして存在理由足りうると思っているのです。
逆にそういうところで着られるのなら、それこそ子供っぽいデザインだろうが、ビキニだろうがワンピースだろうが、構いやしないわけですよ。スク水だって全然OK。

だのに・・・だのに!
なんだよ・・・水着で米炊くとか・・・ゴボウぶつ切りにするとか・・・ッ!
シュールだよ・・・なんかシュールだよッ!シュールだよ画がッ!!背景が緑とかッ!

「別にあそこはバーチャルな空間じゃないか」とか「あの浜辺だって現実じゃないよ」とか、そういうコトじゃあないッ!
背景が緑だとッ?水着で米研ぎだとッ?
いいかッ!!バーチャルだろうが現実だろうがッ!女の子がキャッキャウフフするだけの話だろうがッ!
『水着』は『水辺』で着るものだッ!
ここだけは譲れないッ!ここはボクの絶対の『ライン』なんだァーーーッ!!



ふぅ。じゃあ、劇中の『2001年宇宙の旅』のパロの話でもしましょうか。
背景が月面になり、あの特徴的な『ツァラトゥストゥラはかく語りき』が流れてきた瞬間に、「まさか」とは思いましたが、ホントにやるとは思いもしませんでしたw
ご丁寧にモノリス登場させて、黒子に骨持たせてw黒子も進化したほうがいい、というスタッフの親心でしょうか。

一応、分からない方向けに、パロ元。


しかし、このネタ、今時の小中学生にどれだけ分かるんでしょうか。ちょっと気になるなァ。
「デイジー・・・・・・デイジー・・・・・・」と言って、分かる人がどれだけいるのか。HAL9000が何か分かるんでしょうか。

もし見てない人がいたら、見るべきですよ。あの映画。自分は途中でちょっと寝てしまいましたが(オイ
小説で読むのも、またいいでしょう。



もうそろそろ冬休みですし、皆さんどうですか。コタツに入って『超電磁砲』と『宇宙の旅』なんて。
オツなものだと思いますよ。


・・・しかし、固法先輩はともかく、中学生の胸って、あんなに立派なのか・・・・・・?(←最低)
あと、こんごうさん(漢字忘れた)が目立ってましたが、今度から活躍の機会でもあるんでしょうか?
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  1. 2009/12/26(土) 07:33:08|
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『とある科学の超電磁砲』 #12 「AIMバースト」

命の行方は。


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いやぁ、いい最終回でしたね。え、違う?

ということで、第12話の話。


今まで散々「美琴はマジョリティに何をもたらせるのか?」と書いてきましたので、幻想御手編も終わったことですし、そこに注目して書いていきましょう。

それを考える上で参考になるのはやはり
「こんなところでクヨクヨしてないで・・・迷ってないで・・・もう一度!」
という美琴のセリフでしょう。かなりうろ覚えですが。
このセリフとともに美琴はレールガンを放って「幻想猛獣(AIMバースト)」を打ち倒し、人々の心を開放へ向かわせるのです。


その前までのシーンを見ていると、やはりマジョリティたちは力が無いこと、伸びないことといった劣等感に苛まされているようでした。
マジョリティは、佐天や爆弾魔や強盗犯の声を借りて、美琴に訴えかけてきます。
いやむしろ、力ある者を責め立て糾弾していたと言ってもいいでしょう。

そんな彼らに向かって、美琴は攻撃をしのぎつつ、「ごめん」と謝ります。
このときの彼女の気持ちは、事件後に黒子が言っていたように「今回の事件は、あの人たちの気持ちに気づいてあげられなかった自分たち能力者が悪いんじゃないか」というものだったでしょう。

ただここで注目したいのは、彼女が幻想御手を使った人たちと絶対的に違うのは、自分の非・落ち度・嫌なところといったネガティブな部分を口にして、それを暴露しているという点です。もちろん、「ごめん」しか口にしていないので、そこは言外の意味を汲み取るなり何なりしないといけないのですが。

自分の嫌なところを認めるのは、彼らもやったことでしょう。
しかし、彼らはその「存在」を認めただけであって、直視することはしなかったのではないでしょうか?
仕方ないとか言って、諦めるしかないのか、でも夢は捨てられないとか立派なことを言ってはいますが、それはただの言い訳に過ぎないのではないか、そう思うのです。
しかも、その言い訳を心の内に溜め込んでいる。

その点、美琴は彼らの気持ちを受け、ごめんと謝っています。
普通、そんなことを言われたら「それはおめーらの努力が足りねーんだよっ」位の気持ちにはなりそうなものですが、美琴は素直に受け止め、それに応えます。
それができたのは美琴の来歴、レベル1から努力に努力を重ねてレベル5に到達したという、その過去があればのものでしょう。
来歴も含めて、素直に人の気持ちに応えられた美琴は、努力を途中で放置し、期待が重いとか諦めるとかと言ってふて腐れてしまったマジョリティとは、絶対的に違うのです。

ここで、美琴はマジョリティの最高の目標足り得ることがわかります。
そうでしょう?美琴は、彼らと同じ場所からスタートして、あの位置にいるのですから。


気持ちを受け止められ、その上でかけられた「もう一度」の言葉は、どれだけを彼らの心に投げかけたか分かりません。

この一件から、マイノリティはマジョリティの良き指標であるべきという図式が見えてきます。
指標は人に絶望感を与えるものでもありますが、美琴には希望を与えるものであってほしい。そう感じます。


美琴の放ったレールガンの一撃は、彼らの内に新たな命を宿しました。
それを生むのも、殺すのも、全ては彼ら次第。
今後が楽しみです。

あ、佐天と初春に触れられなんだ・・・。
AIMバーストのうねうねした触手見てたら、ビオランテ思い出した。
  1. 2009/12/19(土) 07:44:17|
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『とある科学の超電磁砲』 #11 「木山せんせい」

前進せよ。
その背中を押すのは子供の歓声と悲劇の産声。


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原作読んで知っている話のはずなのに、ここまで圧倒されるとは思わなんだ。凄すぎてあんまり書くことが思いつきません。
ということで、レールガン第11話の話。


今回で木山の過去と目的、「幻想御手」の本質が明らかになりましたね。

木山の目的は、人体実験でモルモット同様に扱われ今なお眠り続けている教え子たちを救う、というものでした。
そのために今まで23回も「樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)」の使用を申請してきましたが、全ての結果は却下。
「樹形図の設計者」に代わる新たな演算装置。
そこで、木山は「幻想御手」を作成したわけです。

しかし、前も書きましたがこの「幻想御手」というネーミングが良い。
以前の記事では、マジョリティの夢という「幻想」に手を加えるものだから「幻想御手」なのだと書きました。
が、今回の話で、もう一つの側面として、木山の子供たちを救うという夢、「幻想」を叶えるべく動く手、木山の背中を押してくれる手であるから、「幻想御手」なのだろうと感じました。

人の夢に、幻想に、能動的に介入するものであるから、「幻想御手」なのでしょうね。良かれ悪しかれ。


そして、恨み、苦しみ、妬み、嫉み。
結果として、そんな汚泥にまみれた人の夢から、胎児が生まれます。
誰もがその内に孕んでいたモノの集合体。

美琴と木山というマイノリティ対マイノリティの構図はここで崩れ、マイノリティ対マジョリティの構図(木山もマジョリティに組み込まれた)を示すことになりました。

美琴は、マイノリティは、人々の心に何をもたらすことができるのでしょうか。
来週が待ち遠しい。


しかし、今回のサブタイ表示のシーンの「木山せんせいっ」は卑怯だよ・・・・・・。思わず涙ぐむ。
  1. 2009/12/12(土) 06:42:47|
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『とある科学の超電磁砲』 #10 「サイレント・マジョリティ」

共感者は沈黙に落ちる。


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今回のサブタイである「サイレント・マジョリティ」をツールにして、今回の話を見ていきましょうか。

サイレント・マジョリティ。その意味は

サイレント・マジョリティ(Silent Majority)とは、「物言わぬ多数派」、「静かな多数派」という意味で、積極的な発言行為をしないが大多数である勢力のこと。1969年、ニクソン大統領が演説に用いてからは「発言はしないが現体制を支持している多数派」というニュアンスで用いられるようになった。     ― フリー百科事典ウィキペディア「サイレント・マジョリティ」

となっています。

多数派。それは学園都市においては、佐天さんや、今まで登場してきた不良たちのように力の無い者たちのことでしょう。
誰だって、力は欲しいものです。
彼・彼女らは、皆がその力、超能力に憧れて学園都市に来ているわけなのですから、その思いもひとしおでしょう。

その彼らを、誰が、何が沈黙させたのか?「物言わぬ」多数派に変えたのか?

それは、劣等感だと思います。
超能力者でもレベル5でも高位能力者でも何でも構いませんが、彼らは何かしらそういうワードに憧れを感じていて、それに向かって努力を重ねていたのではないのでしょうか。
しかし、それを諦めさせるファクターが登場します。
そのファクターは、「超能力をこの目で見た」とか「能力が思うように伸びない」とか各個人によってそれぞれでしょうが、一括りに言うならそれは現実でしょうね。
世界の現実に触れて、自分だけの現実、パーソナルリアリティに影響が出たのです。

そして劣等感を抱く。
どうしてオレはダメなんだ、なぜ私にはできないの、諦めるしかないのかなぁ、等々。
ハードルを前にして、立ちすくんでしまうのです。
そのハードルを乗り越えていけば、先には輝かしい未来が待っているはずですが、劣等感という手枷足枷は、それを容易には許さないものです。

かくして彼らは沈黙します。
夢を、道を語ることを、許されないものにしてしまうのです。


そこに現れたのが、「幻想御手」と言う名の、共感覚性を利用して脳のネットワークを構築し、サイレント・マジョリティを繋ぐモノ。
「知らないあなたと見えない私」を強制的に共感させ、それらを繋ぐツール。
しかし、その代償としての副作用が、まさに沈黙することであるというのは途轍もない皮肉です。

かくして、精神的にも肉体的にも沈黙することを義務付けられた彼らは、強制的にただ一人の人間、木山春生を支持することになるのです。


しかし、人間をサイレント・マジョリティに引きずり込む「幻想御手」を契機として、佐天は自己が、何にも代えがたいマイノリティであることを認識します。

「幻想御手」の影響で次々に倒れる友人たち。最後に残った佐天は、初春に電話をかけます。
レベル0は欠陥品なのかと。力無い者が力を求めたからバチが当たったのかと。
初春はそれを力強く否定します。
力なんて無くても、佐天はいつも自分を引っ張って行ってくれる。自分の大事な親友のだから。だから、そんな悲しいこと言わないで、と。
それを聞いた佐天は、自分が初春飾利にとってのマイノリティであることを認識し、あとを初春に託して眠りに落ちます。
初春にとっての今まで共感してきた親友も、沈黙してしまいます。

一方で、学園都市でも数少ないレベル5のマイノリティの、美琴も動き始めます。初春と同じく、佐天というたった一人の、マイノリティを救うために。


マジョリティを引き連れてマイノリティとなった木山と、美琴たちの対決は、言ってみればマイノリティvsマイノリティの様相を呈しています。
この対決が、サイレント・マジョリティにいかなるモノをもたらすのか。

佐天の心情は描ききった感があるので、次回からは、そこに注目して見ていきましょう。
  1. 2009/12/05(土) 07:49:08|
  2. とある科学の超電磁砲
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『とある科学の超電磁砲』 #9 「マジョリティ・リポート」

支えきれない手の中の重み。
抱えきれないこの気持ち。



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前回、偶然とはいえ「幻想御手」を手に入れた彼女。
使えばレベル0の、無能力者の自分でも、力を手に入れて能力者になることができる。まさに夢のようなアイテム。
しかし、「簡単に能力者になる」というその夢はいともあっさりと破れてしまいます。

「幻想御手」の所持者の保護。
風紀委員の当面の目標を聞いた彼女は、とっさに手の中の音楽プレーヤーを隠します。

やっと手にした「能力」への足がかり。
学園都市にやってきたのは何故か?それはもちろん、超能力者になりたいがためでしょう。
そんな夢を、簡単に捨てられるわけも無く。
そして、母からのお守り。
心配しながらも学園都市に送り出してくれた母の気持ちに、やっと報いることができるのです。

しかし、現状において「幻想御手」を使うことは、風紀委員から犯罪者同然の目で見られることになるのと同時に、副作用が出てしまい、母の「あなたの身が一番大事」という願いを蔑ろにすることにもなりかねません。

音楽プレーヤーとお守り。
片手でもてあそべる、200gにも満たない重みが、今は、重い。

黒子と不良の戦いを見ていても、その気持ちは募るばかり。
ここで繰り返し画面に現れるカーブミラーは、その安全な位置にいながら違う場所を見るということから、レベル0の佐天が能力者たちを見るということの比喩にも思えます。
そして同時に、カーブミラーは、自分自身を映すことは絶対にできません。自分自身を見つめるということは、決してなし得ないのです。
自分の夢と良心がかかった天秤の、どちらに錘を載せるべきなのか。
我々視聴者としては、当然のように「使っちゃダメ」という風に思えるでしょうが、実際夢が叶うアイテムを手に持たされたら、自分の心の天秤など、直視することができるでしょうか。
カーブミラーは、違う場所を見るためのものであって、自分の周りを、そして何より自分自身を見るためのものではないのです。

しかし、佐天の前に、「夢」の方に錘を載せる要因が現れます。
佐天と街中で出会った友人3人組も、同じく能力のことで悩んでいる身。
自分1人では不安だけれど、“同じ境遇の”仲間がいれば使える。それが、どんな結果につながろうとも。

抱えきれない気持ちは、分散すればいい。
この場面では、そういうことなのでしょう。
しかし、そこに「能力」を志向する心はあっても、それを制御する「ちから」への志向があるのかどうか。
夢を、力を手に入れた後の、心のありようについての考えがあるのか。


今回の話は、ちょっと落ちこぼれ気味の自分としては、どうしても佐天に感情移入するほかありませんでした。
なんとなく分かる気がするんですよね。下から上を見上げる気持ちが。
仲間がいれば、色々とできるような気も確かにします。
しかし、その仲間というのが、果たして自分に良い作用をもたらすのかどうか。

その仲間が、佐天の心に良い作用をもたらしてくれるのか。
おそらく無理でしょう。ここは、美琴・黒子・初春の3人組の出番となりそうですね。特に初春。

初春よ、佐天の心を何とか支えてやってくれという思いと、何か身につまされるような思いを感じながら、今回の話は終わらせてもらいます。

※ATTENTION!※




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今回のレールガン第9話の感想記事で、またも対決が行われる運びとなりました。
記事を読んで「良い」と思った方は、ポチッと投票してくださいな。ついでにコメントもくれると嬉しいです。

以下に今回の参加者様の記事へのリンクを載せます。
自分が触れなかった黒子の戦闘描写とか、自分よりも深い考察をなさっている方が大勢いらっしゃいますので、ぜひご一読を。

所詮、すべては戯言なんだよ(ヨークさん)
失われた何か(おはぎさん)
物理的領域の因果的閉包性(技研さん)
メルクマール(メルクマールさん)
妄想詩人の手記(おパゲーヌスさん)
もす!(神酒原さん)
アニメを考えるブログ(uhdさん)
LilyIRIS-Note 夢の果てまで(soniaさん)
混沌-chaos-という名のクロニクル(めりんださん)
EVERY LITTLE THING(Dr.Robertさん)
独り言の日記(アキさん)
サイとはいかが?(如何屋サイとさん)
穹翔ける星(夜風さん)
不定形爆発(ホウ酸) 当記事
  1. 2009/11/28(土) 06:02:45|
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