12月31日。大晦日である。
窓の外には雪がちらついている。明日は初日の出を見ようと思っていたのに、なんということか。
そんなことを思いつつ、窓を拭く。我が家では大晦日といえば大掃除であり、その例に漏れることなく、自分もせっせとガラス相手に格闘しているというわけだ。
しかしこの窓拭きというのは、自分にはどうも筋肉の限界を試されているような気がしてならない。部屋側の窓ならいとも簡単に拭き終わるのだが、外側となると、中々難しい。ぐっと上半身に力を入れ、腕を伸ばし、限界まで雑巾を到達させる。すると、どうなるか。肩甲骨のあたりの筋肉が突っ張って、じわじわと痛みを感じさせるのである。
腕を引っ込め、ふぅ、と一息入れる。
今日は大晦日である。そのことに今一度思いをめぐらせる。
今日でブログを閉鎖することになる。
思えば、自分の今までのブログでの記事執筆というのは、この窓拭きに似ていたかもしれない。いくら拭けども完璧には汚れを落とせず、それでも頑張ろうとすればするほど、筋肉が悲鳴を上げる。ブログもそうだ。いくら完璧だ、会心の出来、と思って記事をアップしても、後から見返すたびにそこここに穴が開いているような感覚がある。分不相応に背伸びをしても、大した記事にならない。まったくもって、窓拭きに似ている。
だが、苦労し、落胆するばかりではなかった。自分の拭いた窓を褒めてくれる人、そうでなくても、それに反応する人が現れてくれた。ただただ嬉しかった。自分が馬鹿のように雑巾を握り締めているだけではないことが実感できた。
人生の岐路である。そう言ってブログの閉鎖を宣言した。このことに嘘偽りは微塵も無い。ただ目標に邁進するべく、気持ちを整えねばならない。
ようやく窓を拭き終える。未だ雪は、高い空からはらはらと舞い降り続けている。
初日の出は、少しでも顔を覗かせてくれるのだろうか。
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- 2009/12/31(木) 16:33:56|
- 雑記
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