不定形爆発 Ver.2.0

アニメとか漫画とか、まあ色々。与太話ブログ。プラモの話と写真はTwitterに移転しました。

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読んで楽しむ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 4/7

※CAUTION※
この文章は、管理人・ホウ酸の記憶のみに基づいて書かれています。
よって、大量の間違いが散見されることかと思います。ミスに気付いた方は、コメなどで指摘してくださると幸いです。早めに修正するようにします。

ネタバレOKの方のみ、追記からどうぞ。


松代で原因不明の爆発。その報せを受けたネルフ本部では、張り詰めた空気が場を支配していた。作戦部、技術部の両トップが生死不明なのだ。無理もない。
冬月は、戦自が介入してくる前に全て処理しようと、あちこちに指示を出している。
と、そこへ遅れてやってきたゲンドウは言い放つ。「総員、第一種戦闘配置」

夕暮れ時、松代からの移動物の存在を確認する。解析パターン、オレンジ。使徒であるか不明。
しばらくすると、ネルフの監視システムがその姿を視覚的に捉えた。
「やはりこれか」冬月は言う。
人型。黒い装甲。頭部を彩る深紅のプレート。
それは紛れもない、人類の切り札であるはずの汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン3号機だった。
「停止信号発信。プラグを強制射出しろ」ゲンドウがそう命じるが、3号機は動きを止めず、プラグは粘体によって射出できなくなっている。
「解析パターン出ました。プラグ中心に青です」日向マコトが再解析の結果をそう報告する。
「現時刻をもってエヴァンゲリオン3号機を破棄。目標を第9使徒と認定する」と、ゲンドウは発令所に告げた。

まばゆい斜陽の差し込む山間部に、シンジの乗り込んだ初号機は配備されていた。零号機は第8使徒戦での損傷を未だに修復できていない。一人で戦わなければいけない。その不安が心をよぎる。
付近の農道、沿道に戦車隊が配備される中、シンジはミサトたちの安否を発令所に確かめる。
「目下、全力を挙げて救助作業中だ」と、青葉シゲルが答えてくれた。が、ミサトやリツコの存在なしに戦闘だなんて。そう言うシンジに日向が「作戦系統に問題はない。今は碇司令が直接指揮を執っている」と伝える。父さんが。シンジはそう思う。

目標接近。
オペレーターのその声に合わせるように、戦車砲が一斉に火を噴く。
が、シンジはその「目標」に見覚えがあった。
「これが・・・目標?だってあれは、エヴァじゃないか」
「違う。使徒だ。我々の敵だ」シンジの疑問を取り払うようにゲンドウが言う。
しかし、シンジは思う。「あれには、アスカが乗ってるんじゃないのか?」
戦車砲の攻撃をものともしない3号機―第9使徒。A.T.フィールドに加え、エヴァの1万2千枚の特殊装甲に守られているのだ。戦車砲如きではどうにもならない。
初号機との距離が詰まる。
そして。
3号機が空中へと飛び上がり、初号機に飛び掛る。そのまま蹴りを見舞い、田数枚離れたところに、獣の如き体勢で着地する。
不意をつかれ、ふらつく中でシンジは、青黒い粘体によって排出できなくなっているエントリープラグを見た。
「やっぱり、アスカが乗ってるんだ・・・!」
そう思ったのもつかの間、使徒の腕が伸び、初号機の首を強烈な力で絞め上げる。そのまま山に叩きつけられ、苦しむシンジ。使徒の腕を無理矢理引き剥がすが、肩からもう一対の腕が発生し、再び首を絞められる。
「エヴァ頚椎部6320までの浸食を確認!」マヤが報告する。
「やはり浸食タイプか・・・」冬月が呟く。
なおも首を圧迫され、浸食される初号機。
「いかん!シンクロ率を28%にまでカットしろ!」冬月が叫ぶが、ゲンドウがそれを遮る。
「シンジ、何故戦わない」ゲンドウが問う。
「だって、あれにはアスカが乗ってるんだよ!?できないよ、人殺しなんて!」
「やらなければお前が死ぬぞ」
「いいよ!人殺しを、アスカを殺すよりはマシだよ!」
それを聞いたゲンドウは命じた。
「シンクロ率を全面カット。主管制システムをダミーシステムに切り替えろ」
「しかし、ダミーシステムにはまだ不安定な面も多く、赤城博士の指示もなく・・・」とマヤが反発するが、ゲンドウはただの一言でそれを封じた。
「構わん。やれ」
「・・・はい」

エヴァとのシンクロが解除され、首の圧迫感から開放されるシンジ。
それと同時に、インテリア背後からシンジに覆いかぶさる謎の機械。うなりを上げるディスク。血の奔流のような模様を投影するプラグ内部。
手を固定されたシンジは叫ぶ。
「何をやってるんだ、父さん!」

「システム開放。攻撃開始」切り替えを確認したゲンドウは命じる。
初号機が、攻撃に転じた。使徒の首を掴み、絞めあいの様相を呈する。が、ダミーシステムの力でリミッターが外れていく初号機の力にかなうべくもなく、嫌な音を立てて使徒の首が折れる。ダラリとその腕が下がる。
使徒をそのまま地に投げつける初号機。顎部ジョイントが外れる。その腕が、大きく振り上げられる。
初号機の拳が、使徒の頭を粉々に破壊する。町に肉片が飛び散る。
初号機の攻撃は続く。腕が引き裂かれ、臓物が食いちぎられ、装甲が砕ける。
砕く。裂く。潰す。
夕日がその命の最後のように、町に朱を投げかける。
使徒―いや、3号機の血が、肉が、町に赤を撒き散らす。
拡散する、赤、朱、紅。

「やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ、やめろ・・・!」
何か悪いことが起きている。そう考えるシンジはレバーをガチャガチャと必死に動かす。
その時、エヴァの頭のほうから、「何か」が軋むような音がした。
まさか。シンジの頭に、考えるもおぞましい光景がよぎる。
「やめろぉぉぉぉおおおお!!」
「何か」が、砕ける音がした。

空も紫に変わる頃、初号機の口元からは液体が流れ落ちていた。
くわえられたそれは、砕けてはいるが、紛れもないエントリープラグだった。
第9使徒、殲滅。
だが、それは同時に、あまりにも重い事実を示していた。


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  1. 2009/07/07(火) 07:18:55|
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