不定形爆発 Ver.2.0

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読んで楽しむ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 5/7

※CAUTION※
この文章は、管理人・ホウ酸の記憶のみに基づいて書かれています。
よって、大量の間違いが散見されることかと思います。ミスに気付いた方は、コメなどで指摘してくださると幸いです。早めに修正するようにします。

ネタバレOKの方のみ、追記からどうぞ。


ミサトは、救出作業の進められる松代で目を覚ました。傍らにいた加持の口から、リツコも無事であるということが確認される。そしてもう1つの懸案事項。
「3号機はどうなったの!?」
加持が答える。
「使徒として処理されたよ。やったのは、初号機だそうだ」
その言葉に、ミサトは驚きを隠せなかった。

ネルフ本部。
リツコは、ガラスの壁の向こうに、黒い棺桶のようなモノを見ていた。その中には、初号機が破壊したエントリープラグから回収されたアスカが収められていた。
肉体的には回復した。しかし、精神は・・・。
傍らのマヤが尋ねる。「これって、処置とかじゃないですよね」
リツコはなんでもないように答える。
「まさか。貴重なサンプルよ」

ジオフロントには火の手が上がり、本部施設の頂には紫の巨人が聳え立っていた。
初号機に乗り込んだシンジが、暴れまわった結果だった。
「シンジ君、君は自分が何をやっているのか、わかっているのか!」マコトが言う。
「ええ、知ってますよ」
「聞いて、シンジ君!仕方なく、あの時は碇司令が・・・」と、マヤが呼びかける。
「関係ないですよ、そんなの。そんなことばかり言って、あまり僕を怒らせないでよ。初号機に残された285秒、これだけあれば、本部の半分は壊せるよ」
完全に篭城だった。
「しかし、ああしていなければ、君がやられていたかもしれないんだぞ!」と、続けてマコト。
「関係ないって言ってるでしょ!?父さんは・・・アスカを、アスカを殺したんだ!畜生、畜生!」
初号機がその巨大な足で、本部施設を踏みつける。青い装甲で覆われた頂点が悲鳴を上げる。
「そうだ、父さんも大切なヒトを失えばいいんだ!そうすれば・・・」
「L.C.L.の濃度を限界まで引き上げろ。子供の駄々に付き合っている暇はない」そう、ゲンドウは命じる。
シンジは急に息苦しさを覚えた。むせ返る。
<畜生、ちくしょう、ちくしょ・・・>
ブラックアウト。

シンジは、夕日の差し込む電車に乗っていた。
「この世界が、嫌なの?」正面に座ったレイが問いかける。
「ああ」そうだ、嫌な世界だ。エヴァや、怖い使徒のいる世界。仲間が傷ついていく世界。
「それ、いつも聴いているのね」レイは、シンジのS-DATを指し示す。
「うん。耳を塞ぐと、嫌な世界と関わらなくていいんだ。これ、元は父さんのなんだ。古くなったからって置いてあったのを、僕が先生から貰ったんだ。これをしてると、父さんが守ってくれるんじゃないかって、そんな気がしてた。けど、それは単なる思い込みだったんだ」
「あなたは、分かろうとしたの?」ゲンドウを、父を。
「したさ」
「また、そうやって逃げてるんだ」正面には、幼き日の自分が座っていた。
「何だよ・・・そうやって、嫌なことから逃げて、何が悪いんだよぉぉぉおお!」

ハッと目を覚ましたシンジの目に飛び込んできたのは、病院の白い天井だった。
「またこの天井か・・・」
ベッドの周りには、ネルフ保安部の黒いスーツ姿がいくつもあった。シンジは司令執務室へと連れて行かれる。
手錠を3重にかけられたシンジは父と相対した。ゲンドウが話し始める。
「本部施設の破壊、エヴァの私的占有、幼稚な恫喝。これらは全て犯罪行為だ。何か言いたいことはあるか」
「ええ。僕はもう、エヴァには乗りたくありません」
「そうか。ならば帰れ」
3年ぶりに再会したときと同じ言葉を受け、シンジは無言で父に背を向ける。
そんな息子に、ゲンドウは言葉を投げかける。
「また逃げるのか?願いとは、いかなる犠牲を払ってでも自らの力で達成するものだ。他人から与えられるものではない」
シンジは、何も答えなかった。

その日のうちに、第3の少年は抹消、初号機はダミープラグでの運用が決定された。
レイは、ダストボックスに無造作に放り込まれたS-DATを拾い上げた。

ミサトの家から、荷物をまとめて出ようとする影があった。碇シンジだ。
ミサトは、レイから預かったS-DATとともに、最後の言葉をかける。
「あなたに、かつて父を嫌っていた自分を重ねていたことは認めるわ。無理矢理に色々とやらせたことも。申し訳ないと思ってる。だけど、あなたには、皆と笑って欲しいから・・・!」
ミサトが伸ばした腕は、何もつかめなかった。シンジは一歩前に出て、背を向けたまま言う。
「僕はもう、誰とも笑えません」

電車に乗り込んだシンジを、突然赤色灯が照らし、アナウンスが非常事態を告げる。
「使徒だ・・・」

第10使徒、襲来。
容易に防衛線を越え、第3新東京市に向けて侵攻するそれは、あまりにも巨大な力を持っていた。
眼窩と思しき部分がきらめくと、街にとてつもなく巨大な十字架がそびえた。
1番から22番までの装甲板、損壊。
冬月は呟く。「最強の拒絶タイプか。厄介だな・・・」

そのころ、地下のネルフ本部では、桃色のプラグスーツをまとった少女が、2号機の封印された場所にいた。
「ん~、さすが最新型!胸もキツくない!」
プラグスーツを着て喜ぶ、赤ぶちのメガネの少女。
それは、真希波・マリ・イラストリアスの姿だった。


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  1. 2009/07/08(水) 05:16:12|
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