世の中には「単眼娘」というジャンルが、確として存在するようです。pixivなんかで検索すればいくらでも出てくると思います。上の『アオハル』にも、単眼娘の漫画が載ってる!ってことが一時期話題になったりもしました。
さて、このジャンルなんですが、どうにも自分の心にはグッとこない。何でだろう?
同じく一つ目の代表格、ザクは大好きなのになぁ……とかつれづれと考えていたわけです。
そして、思い付きを連続させてたどり着いたのは「単眼娘」が、
ある種得体の知れないものだからじゃないのか、ということでした。
そうすると、じゃあ「単眼娘」が、他の一つ目と何が違うのかという話になってくるわけです。
比較対象として真っ先に挙げられるのは(自分が好きだからっていうのもあるのでしょうが)、先に挙げたザクやらグフやらドムやらといったモビルスーツやら、架空の機械群。
ですが、これは作品世界中でも純粋な「機械」として扱われているために、読み手あるいは視聴者であるところの私たちは、それを「機械」として受け止めればいいのだということを知っています。
もうひとつ対象として挙げられるのは、一つ目小僧とか唐傘お化けみたいな「化物・妖怪」の類。これらも、『ゲゲゲの鬼太郎』なんかを見れば分かるように、作品世界中で完全に「化物・妖怪」として取り扱われています。
翻って「単眼娘」の話ですが、これらって、あまりそういう
区分けがなされているようには見えないんですよね。
pixivなんかでもタグや説明文に
これが一体何ものであるのかなんて書かれてはいませんし、『アオハル』に載ってた黒崎錬導先生の漫画などにもそのような言及は無かったように思います(劇中の表現を見る限りでは、妖怪か何かのようにも見えましたが…)。
果たしてこれは何なのか?機械ではありえない。かといって単純に妖怪変化、魑魅魍魎の類と単純に断じてもよいのか?もしかすると人なのか?
というように、そのカテゴライズがふらふらふらついてしまうがために、自分の中では「得体の知れないもの」という評価にならざるを得ないのです。
「単眼娘は単眼娘だ、バカめ!」という猛者(?)の方も当然いらっしゃると思うので、そういう人たちへの配慮を考えると、ますますカテゴライズは困難になります。失礼に当たりますしね。
心にグッとこない、つまり魅力を感じていない自分には「単眼娘」というカテゴリを新たに作るという選択肢は今(おそらく将来的にも)存在しません。この傾向は誰にでもあるのではないかと思います。「自分の興味の無いものには、それを分類するカテゴリを新設する必要性を感じない。どうせすぐに意識の表層に上ってくることはないんだし…」とでもいうような傾向は。あくまでも可能性としてですが。
このカテゴライズの動揺からくる不信感を人々の心理全般にまで拡大して考えるのはおこがましく思えますので、これ以上は話を広げることは出来ませんが、とにかく自分という人の価値観の狭量さの話をしたかったのです。
- 2011/03/07(月) 11:51:25|
- まじめに考えた邪推
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お久しぶりです。
復活おめでとうございます。
単眼娘萌えです、サイとです。
おそらく単眼娘というジャンルを知っただけでも価値観に広がりは出たと思いますよ。
「自分はこれは受け入れられない」という価値観。
隣接するカテゴリから、もしかすると単眼娘にも萌えることができるかもしれません。
単眼の魅力について記事を書きましたので、どうぞ!
http://goo.gl/SQC55
- 2011/03/09(水) 00:41:07 |
- URL |
- サイと #LE80GTjE
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どうもありがとうございます。
実はこの記事、サイとさんが作成したその記事を読んで書いてみたものだったりしますw以前見て色々と思ったので書きたかったのですが、ブログを休止していたので今になってこんなことを書くことになったのです。
これからも価値観を広げられるように精進していきますので、よろしくお願いします。
- 2011/03/09(水) 11:08:10 |
- URL |
- ホウ酸 #-
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