不定形爆発 Ver.2.0

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使徒の、「怪獣」からの脱却 ― 高遠るい先生のコメントから考えてみる

今更な話になりますが、チャンピオンRED9月号(早い話が先月号)の巻末コメントで、ヱヴァ破を見たのでしょう、高遠るい先生がこんなことを書いてらっしゃいました。

使徒が、怪獣からただの巨大アートになってしまった。淋しい。




このエントリでは、<使徒が巨大アートになった>ということについて、さらにその効果について考えてみたいと思います。

「巨大アート」。このワードから真っ先に連想できる使徒と言えば、第6の使徒・第7の使徒の2体だと思います。第8の使徒も、ギリギリここに含めていいでしょう。

なぜこの3体を選んだのか。理由は簡単、見た目が非生物的だからです。
第4の使徒や第5の使徒などと比べて、あからさまに無機質な感じを振りまくこいつらは、確かに「巨大アート」と言っても差し支えないような気がします。

しかし、見た目だけでこの3体だけを槍玉に上げることもできないと思います。
なぜなら、無機質な見た目の怪獣も今までに無数に存在したからです。ブルトンとか、プリズ魔とか。

なら、何が使徒を「巨大アート」たらしめるのか?

自分は、それが「考えられないような、意表をついた変身・変形」、ある意味では「分を超えた変形」にあるのだと思います。
1番わかりやすい例として、第6の使徒。TV版のラミエルですが、『序』におけるあの目まぐるしい変形、ビーム乱射は、皆さんの心にもまだ新しいものとして残っていると思います。
同じく第7の使徒も変形しますし、第8の使徒にいたっては中の人が出てきます。

この「変身・変形」の観点で考えれば、第9、第10の使徒も含めてよかろうと思います。


ひるがえって、今度は怪獣、また、TV版の使徒について考えてみましょう。
怪獣、ここではウルトラマン・ゴジラの怪獣をメインに考えますが、変身・変形という枠を怪獣たちに当てはめてみると、その形態を使徒なみに、使徒のように変化させるものはいないように思われます。
高遠先生が同誌で連載中の『ミカるんX』に登場する怪獣・宇宙人にも当てはめることができると思います。
それは、両方とも「着ぐるみ」という制約があるからなのですが(高遠先生は、怪獣を着ぐるみっぽくデザインしているそうです)、よく考えてみれば、それが日本の「怪獣らしさ」につながっているのだと思います。

さて、TV版使徒です。
変身・変形の枠に入れてみてください。
すると、あら不思議、ほとんどの使徒がこの枠に収まってしまいます。
『序』であれだけ派手になったラミエルも、TV版ではずいぶんと大人しいものです。
「おい待てよ、サキエルとか、仮面が増えたじゃねぇか」「サンダルフォンはどうすんだよ」と言う方もおられると思いますが、それはまだ「怪獣らしさ」の範疇であると思います。分の超えた変形(体積的に無理のある変形)でもありません。サンダルフォンのように、羽化を経て変身を遂げる怪獣もいますしね。モスラとか。
(例外はリリスとアルミサエルだと感じます。あとラミエルのドリルも・・・)


ここで新劇場版の使徒に立ち返りますが、そう考えると、先ほど言ったとおり、破に登場する5体の使徒のうち、4体が変身・変形することになります。
TV版との差異から考えると、余計にそう感じます。まさに「アート的」である、と。


さて、「怪獣」というカテゴリから、あるいはその「怪獣っぽさ」から脱却した使徒は、どこへと向かうのでしょうか。


今回、『破』を観て、「使徒に勝てるわけないよ」と思った人はどれだけいるのでしょうか。
少なくとも、自分はそうでした。第10の使徒なんか、TV版からパワーアップしすぎて、正直ビビリました。
そこには、新たな姿を得た使徒に対する恐怖があったと思います。あるいは絶望感。

さて、ここで訊きたいことがあります。
今まで、TVで、映画で、怪獣に恐怖を感じた人はいますか?
おそらく、ほとんどの人がNOと答えるでしょう。当然のことだと思います。
だって、着ぐるみだったりして、あからさまに「怪獣らしさ」を振りまいているんですから。

使徒が怪獣らしくなくなったのは、そこにあると思います。
得体の知れなさ。気味悪さ。脅威。恐怖。
それは、従来の使徒では(あるいは、CGなどのデジタル技術なしには)十分に表現しきれなかったことだと思います。


新劇場版で描かれる新たな使徒たち。
使徒は、怪獣たちに代わって、「人類の敵」というものの新たな地平を開いていると、そう思うのです。
  1. 2009/08/20(木) 23:22:34|
  2. まじめに考えた邪推
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