突然だが、自分はモノアイが好きだ。そこには、ツインアイやゴーグルアイにはないような魅力がある。
それがどうしてなのかを、しばし探求してみたいと思う。
あくる日、自分は友人に「どうしてモノアイってカッコいいんだろうねぇ」と疑問を投げかけてみた。
返ってきた答えは、「アンチヒーロー的だからじゃない?」というものだった。
なるほど、確かにそうかもしれない。
ザクを始めとしたグフやドムなどのジオン軍のモビルスーツに加えて、最近で言えば『ラインバレル』に登場するアルマなんかも、全部モノアイだ。モノアイというのは、悪役の印象が強い。
しかし、悪役以外にもモノアイはいるではないか。
例えば、エヴァ零号機。あれもモノアイだろう。
モノアイと言っていいのかは分からないが、見た目的にはゼオライマーもそうだろう。
これらは、主人公、あるいは味方が乗り込むものであり、決して悪役側のメカではない。
しかして、この両者には一個の共通点があると思う。
「得体が知れない」ということだ。
人は、昔からわけの分からないものが好きだ。
目に見えないもの、存在が不確かなもの、そんなものが大好きなのだ。
だからこそ、今でも怪談や都市伝説は語り継がれるのだろうし、UMAやUFOの目撃談がなくならないのだ。テレビの番組を見れば、今だって年に何回もそういったものが放送されている。
人々は「得体の知れない」ものが好きなのだ。
嘘くさい心霊映像や、インチキくさいUFO映像に見られる、人の好む「得体の知れなさ」の健全な体現として、モノアイは存在するのだと思う。
ザクやアルマは「悪役」である。悪役というのは、こちらには理解しがたい何かを内包していると思う。手の内を容易にさらしたりはしない。
エヴァやゼオライマーは「謎」を秘めている。物語の構造、世界設定からしてそのように設定されている。人にはわからない謎が設定されている。
どちらも、「得体の知れない」ものを秘めているのだ。
その不気味さ、得体の知れなさが、自分をひきつけてやまないのだと思う。
モノアイメカには、ただ兵器然としているとか、スーパーロボット然としているとかとは別な、そういう魅力があるのだと思う。
- 2009/11/03(火) 06:29:31|
- まじめに考えた邪推
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