それでも大丈夫って、胸を張って言えます。本題は追記に。
ついに、誰もが望んだ、『魔法少女まどか☆マギカ』が最終回を迎えたので、思うところを書いてみるよ。
最初に見終わった時の正直な感想を言えば、これは『それでも』を希求する物語だったのかな、ということだった。
夢と希望を体現する魔法少女は、いずれ呪いを振りまく魔女になる。希望を抱いて魔法少女となった少女たちは、そんなあまりにも条理に則った(視聴者の感覚で言えば、不条理極まりないが)システムの内で、戦い、傷つき、惓み、絶望し、魔女に成り果てる。それが世の理であって、ある種当然のものと言える。
それはこの現実世界でも言えることで、子供の頃は「将来は◯◯になりたい」だとか、誰もが夢と希望に溢れていて、可能性に満ち満ちている。けれど、大人になってくるにつれて、そんなものは夢物語だったのだと気付く。絶望と言わないまでも、それで失望するというのは、誰もが経験したのではなかろうか。大きくなったらプロ野球の選手になりたいです、なんて夢を、一体どれだけの人間が叶えることができたというのだろうか?無理だ、出来ない。そうやって人は諦めを知る。
かといって、希望を持つことなく、人は生きていくことは出来ない。目標も目的もなく生きていくのは、ただの惰性であって、失望ばかりが増えていく。生きる甲斐がない。
社会というものを回すのに、希望というものは、なくてもいいものだが、生きていくためには、どうしたって必要になってくる。希望があれば、諦めない気持ちも生まれる。「それでも」という言葉が生まれる。社会の歯車となっても、心中に諦めない気持ちを持たなければ、やはり辛い気分ばかりが募るだろう。表面に表わさなくてもいい。まどかのように、胸を張って、自分自身の言葉で言えるような正しいことを持つことが、重要なのだと思う。一本スジを通すと言い換えてもいい。
希望と絶望は差し引きゼロ。期待すれば裏切られる。
そんなルールがあったって、希望を希求する「諦めない」気持ちさえ残れば、それを最後に残った道しるべとして、ルールを超越することは可能だ。「それでも」と言うことが出来る。
そんな強い心を持ちたいものだ。
テーマ:魔法少女まどか★マギカ - ジャンル:アニメ・コミック
- 2011/04/22(金) 05:17:04|
- アニメ感想・考察(Ver.2.0)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0