ついに完結!というわけで、『宙のまにまに』の話。
3巻が出たあたりから買い始め、1冊ずつ揃えていきました。で、今日発売の10巻で堂々の完結を迎えました。
その間アニメ化などもありました(自分は見てないです・・・・・・)し、結構人の目に触れる機会も多い作品だったのではないかな、と思います。
思い出しますねえ。買っては続きが気になってやきもきしたあの頃。
受験前とかにまとめて読み返して時間を大量に消費したのは良い思い出。受験結果?
推して知るべし。まあそんな自分とは違って、美星たちは見事に大学に合格。
フーミンの小説大賞などの伏線も無事に回収し、物語は大団円へと突き進んでいきます。
星見などの天文要素などももちろんこの作品の主要な要素ではあるのですが(高校で地学やってたのですごく面白く読めるw)、まあ自分含むこの作品の読者の関心は
ラブでコメる部分にあると思います。
なのでそこら辺の話をば。
卒業式の夜。夜道、二人。
朔は美星を家へと送るべく、連れ立って歩いていきます。「うれしいな・・・」と実にご機嫌な美星。
サァッと吹いた夜風は、早咲きの桜の枝を軽やかに揺らします。花びらちらちら、美しい夜桜です。
「今年は早いな・・・・・・まだ咲き始めなのに・・・・・・」
感慨深そうに呟く朔の横顔を見て、美星は語ります。
「ねえ朔ちゃん・・・・・・世の中にはきれいなものとかステキなものを見た時に、わーっとその人の顔が浮かぶ・・・・・・そういう『好き』があるんだって・・・・・・」
「今わたし・・・朔ちゃんの顔が浮かんだよ・・・」あー・・・・・・なんでしょう・・・・・・。
いつもの自分ならここで「可愛いいいいいいいいいいい!オッケエエエエイ!(ニヤニヤ)」くらい言いかねないと思うのですが、
これに関しては
キュンと来ますね・・・・・・。自分みたいな男が「キュンと来た」とか言うのは
普段だったら気持ち悪いことこの上ないのですが、
今回ばっかりは譲れないですね。なにこれ甘酸っぱい。
まあ実際は「いろいろなキモチがもやもやしててよくわかんない」心持ちで言ってるので、
具体的な関係になるのはまだまだ先の話のようです。近江さんの「あと3年かかるに1票!」というセリフが的中しそうですね。姫にもまだチャンスはあるんだってばよ!
今回はラブコメ部分についてちょろっと書いてみましたが、「卒業」「引退」「引き継ぎ」という学生生活ならではのファクターから見ても、けっこうグッと来るものがあります。つい最近まで高校生だった自分の心にもクリーンヒット。
ラストシーンは、新部長になった朔が
「みなさん・・・・・・星・・・・・・好きですかー!!?」と新入生に屋上から拡声器で呼びかけるシーンなのですが、これって
1巻冒頭のリフレインなんですよね。確かに、卒業という事実はありました。
代替わり、入れ替わり。
けれど、人は変わっても、作った居場所は、記憶は、消えはしません。
託された居場所は守られますし、記憶もまた大切にされていきます。
代替わり、入れ替わり。
人は変わってもそれは変わりません。
メンバーは変わっても、それでもみんなの日々は続いていくのです。
同じ星の下で。
ということで、『宙のまにまに』第10巻の話でした。
ちょうど10巻で終わりますし、キリのいい冊数ですっきりおさまって、個人的にはそこも嬉しいです。おまけ漫画(ちょっと胃が痛くなったw)も充実しています。
星が好き、ラブコメが好きという方のほかにも、地学を勉強してたという方にもおすすめできるいい漫画でした。
地学、もう一度勉強しようかな。
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2011/09/23(金) 23:39:23|
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