『灼眼のシャナⅢ-FINAL-』 第1話「失われた存在」 ― 最後の戦いの幕が開く。

「選　ん　だ　な　　坂井悠二」
「この余とともに進む、ただ一人の人間よ」

あれ、シャナってこんなに面白かったっけ・・・・・・？

灼眼のシャナ 22 (21) (電撃文庫 た 14-28) (2011/10/08) 高橋 弥七郎 商品詳細を見る

ついにシャナも第3期、最終章です。
原作も20数巻出ていますが、自分が唯一読んできたラノベでもあります（内容は細かく覚えてないけど）。
なので思い入れもひとしおです。自慢じゃないですけど、自分20冊もラノベ継続して読まないですよ、普段。


第1話の内容は、2期のラストに何があったのかの回想を交えながらの説明と、悠二のいない日常の寂しさ、味気なさがメインストリームでしたね。
それに並行して、悠二自身が何をしていたか。祭礼の蛇との対話を描いていました。
原作未読の人は、悠二がいきなりラスボスになっていて、非常に驚かれたのではないでしょうか。
「俺の人生は主人公時々ラスボス・・・いいね、イイ人生だよ」って具合に映るかもわかりませんが、よく考えたら1期第1話の時点で人生終わってましたね。基本的な設定でした。



本編の描写に関して。
BGMがどこまでも暗いですね。
シャナは「手紙があるから消えてない、希望はある」と言っていましたが、冒頭の戦闘シーンを見ても、対決は避けられないことは明白です。
話の規模も、御崎市という枠から飛び出して世界規模へと広がっていきますから（外界宿（アウトロー）襲撃云々の件しかり）、戦争と形容するのがふさわしい状況へと変化していきます。
それを暗示するかのように、BGMは暗めのものが使われていましたし、むしろ使われていない部分も多かったような印象があります。



それはさておき、このOPはホントにテンション上がりますね！（大興奮）
そもそも、個人的にはこういう敵も味方も大集合みたいなOP、もっと言えば敵がかっこよく描写されているOPが大好きなので、否が応にもテンションが上がるってもの。
主人公サイドにただやられるだけの、情けない敵なんて見たくないじゃないですか。設定的にも実力者ぞろいなわけですからね。敵がかっこいい方が、主人公たちも際立つってものです。決してOPでいいところのない雁夜おじさんをディスっているわけではありませんよ？
その意味で言えば、このOPは最高ですよ。
EDもいい曲でした。シャナは毎回いい曲なんですよねェ。



シャナは、来たるべき戦いに備え。
悠二は、変革を望み。
一美は、息災を願う。

三者三様、多種多様。
さまざまな人々、徒の思惑は複雑に絡まりながら、最後の決戦へと進んでいきます。

長きにわたったシリーズ、その終わりをしっかりと目に焼き付けておこうと思います。