どうなるロリコン企業戦士。つい最近も感想書いたような気がするなァ・・・と思ったら、2か月連続刊行なのでしたという第4巻。
前巻の幼な妻事件の動揺冷めやらぬまま、今巻でもキャラクタが増えていきます。
それが歯医者さんの日比野五月先生と、歯科助手の石田友加里。
原作者曰く、これで主要なキャラクタは揃ったとのことなので、これから大きく話が動いていくのでしょうね。
しかし、歯医者か・・・。
小さいころ、歯を抜くのが怖くってビャービャー泣いていたら、歯医者のおっちゃんに
いきなりひっぱたかれて、
「うるせえ!」と怒鳴られました。今考えるとすごい話だ。その後、唖然としたまま歯を抜かれましたが、もう暴れなかったので、歯医者のおっちゃんの判断は正しかったんだなと今更実感。以降の治療でも泣いたりすることはありませんでした。
まあ、おかげさまで今でもその歯医者に行くのは怖いんですがw
さて、「話が大きく動いていく」と書きましたが、その際に気にかかるのは、
一人だけ変態を地で行く山本のコト。
今巻ではいよいよ灯と同じ歯医者に行ったり、灯のストーカー(ユキなのですけど)を尾行して結果的に灯を尾行したり、と。いよいよ変態具合に磨きがかかってきました。読んでいるこっちが不安になるレベル。
この山本だけが妙に浮いてるんですよね。
彼が出番の時はモノローグ主体で、画面の大部分がモノローグなんてコマもあります。
あんまり喋ったりしないし、人と心からふれあっているという感じもしない。
クリスマスだって一人です。
おまけに自室は完全防音でエロゲとかできるように改装してあるし、コミケも一人で参戦。
山本がイケメンであるという設定があるから冗談・ギャグのように見えますけど、これ普通だったらとんでもないことですよ。
というよりか、山本のこれらの設定は、
ステレオタイプなオタク像に見えなくもありません。
しかしてステレオタイプと違うのは、それが積極性を以て実行に移していることでしょうか。
YesロリコンNoタッチ、なんて言葉があるようですが、灯は見た目がロリなだけの合法ロリなので、世のロリコン諸兄にとっては究極の理想像でしょうね。現実にはいないけど。
山本には合法ロリという
架空でしかありえない存在という逃げ場があります。
翻って、この現実においてはどうなのでしょう。
当たり前ですが、現実にはそんな夢みたいなものは存在しません。
世のロリコンはそんな夢など見る余地はないのです。
山本は、現実の逃げ道として合法ロリという現実を見つけました。
この気持ちはなんだろうという谷川俊太郎状態から、これは恋だと自覚できる状態にまでステップアップしましたが、近づくだけで、未だ赤の他人以上の関係ではありません。
現実に興味を持てるようになった彼ですが、それが「逃げ道」以上になりうるか、ってのが気になりますね。
そこに至るまでの道のりは、決して平坦なものではないはずです。隠している趣味のこともあるし、ロリコンという事実もあるし。
それをどう乗り越えるのかに注目です。
それが世の「隠れて生きよ」を実践しているロリコン諸兄にも、何かを与えるだろうことも信じて。(隠れて生きよ、ってそういう意味の言葉ではないんですけどね)
てかこの作品、結構アブノーマルな人多いよなぁ・・・。
テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2011/10/28(金) 00:55:55|
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