CV.ハム太郎から血が噴き出るとか誰が想像したよ。『人類は衰退しました』を見たのでちょっとだけ。
画面の色遣いが独特で、かなり物珍しい印象。
登場人物たちの服装も相まって、なんだかファンタジーっぽいなって印象。
一方で、話の内容は、食糧不足だとか、鶏の食肉加工だとか
血じゃなくてキャロットジュースだよとか、かなり見た目を裏切る内容。すごいですね、コレ。
鶏肉云々の話で、ちょっとアウトソーシングって言葉を思い出しました。業務の外部化ってやつですね。
食肉加工をするには、その動物から血を抜いたり解体したりといった手順が必要なのですが、普段私たちはそれを目にすることはありません。農業が主要産業だった昔ならいざ知らず、自分の家で鶏・豚・牛その他もろもろの動物たちを飼って精肉するなどということはしません。
限られた農家さんや加工業者さんが、一般の人々には見せることなく(たぶん工場見学とかは出来ると思うけれど、誰もやらないでしょ?)、お命を頂戴して、で、ようやくスーパーにパッケージングされたお肉が並ぶ、と。
こういった加工の工程はアウトソーシングされて、見えないように、知ることがないようになっています。(食育ってこういうところ扱ってるのかしらん)
「生き物を殺す」という直接的な事実、血が出る、生き物の断末魔、そういったものを忌む風潮は確実にあるわけで、実際自分だって、出来ればお目にかかりたくない。
ただ、知りたくない見たくない聞きたくないでは、たとえば劇中のように人類が衰退の一途をたどっている状況、鶏の羽もむしったことのないようなお嬢さんたちが「嫌だ」「できない」と言うのは目に見えてるわけですね。
じゃあ誰がやるのって話ですが、学級会じゃないんだから、立場が弱い人たちにやらせるってわけにもいかないでしょう。命にかかわる問題だよ。
劇中ではようせい社なる謎の食品加工会社が鶏をチキンにしてくれましたが(ただ首もないのに動き回るというホラー仕様でしたが)、あれ見て「チキンになってる」と喜ぶお嬢さんたちには異様さが付きまといます。
どうやって、誰が、チキンにしたの?
と疑問に思わないあたりで、彼女らには見ざる言わざる聞かざるのフィルターがかかっているとも言えると思いますね。
後半にはパン工場が出てきましたが、あれも同様でしょう。
人は、特に消費者は、「食べ物がいかにできるか」をまるで知らない。
なのに、平然とそれを食べている。
世の中には「知る権利」というものもあるのだから、消極的でも知ろうとする姿勢ってのは、なくしちゃいけないと感じます。
「ひみつのこうじょう」はまだ続くようなので、次回はどうなるのかなっと期待です。
テーマ:人類は衰退しました - ジャンル:アニメ・コミック
- 2012/07/05(木) 18:17:02|
- アニメ感想・考察(Ver.2.0)
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凄い!アニメっていうより、作品がすごい!
視聴しましたよー!
なんかもうね、アニメというよりストーリーそのものがいいん...
- 2012/07/05(木) 22:22:14 |
- ゆらゆら気ままに
人類は衰退しました episodo.01 妖精さんの、ひみつのこうじょう
今期2本目です。
なんか予想してたのと若干ちがう…
ゆったりまったりと見れて、癒し効果抜群!
という勝手な印象を抱いてたけど、...
- 2012/07/05(木) 20:28:21 |
- くろくろDictionary