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不定形爆発 Ver.2.0

アニメとか漫画とか、まあ色々。与太話ブログ。プラモの話と写真はTwitterに移転しました。

『かなめも』 第13話 「そして、はじめての・・・」/かなの「成長」

というわけで、最終回。

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いやはや、最終回が一番コメディとして出来上がってるというのもどうかとは思うんですが、それを差し引いても面白かったw
美華が、子供用の遊具で暴走しているところなんか特に・・・・・・ね。なんというか、香ばしい匂いがしてました。「心にそっとしまって、たまに眺めるだけだから。うん、それはもう、じっくりと」とかなが言うのも分かります。


さて、前回で「孤独」への恐怖を解消したかなですが、今回は第1話からの成長を見せてくれたように感じました。
それを象徴しているのが、日記帳を読み返すシーンだと思います。
日記帳にあった、途中何も書かれていないページ。きっと、祖母が亡くなった日のものでしょう。
かなはそのページに指でVを書いて、「だいじょうぶい、だいじょうぶい」と笑顔で言います。
一話で、自分の寂しさを抑えるように言っていた「だいじょうぶい」が、その寂しさをかなが眺め返すことが出来るようになったということの証明という形で再登場。感慨深いですなァ。
(これもある種の、過去の自分への呼びかけですよね。『けいおん!』っぽい演出。)

そして、最後のモノローグ。入ってくる新人さんに、たくさんの「はじめて」をあげられたらいいな、と。
これが一番、目に見える成長だと思います。
たくさんの「はじめて」をあげられるのは、基本的には家族なわけですから、今まで自分が散々引き合いに出していた「家族」という点でも、これは大きなステップアップと見ることも出来るかと思います。


それとは関係なしに、今回印象的なシーンを上げるとすれば、新しい日記帳を買うために、みんなが2980円を集めるところ。
専売所のみんなの優しさ、心遣いがよく出ていたと思います。
それに気づいて、誰もいないけれど、四方にお辞儀をするかなも印象的でした。「家族」らしいかな。

んでもって、はるかは最後まで変態でしたねwかなは何て罵ったんだろう・・・・・・w


結構面白いアニメだったので、今回で最終回というのは惜しい気持ちが多分にあります。
スタッフ、キャストのみなさん、今までお疲れ様でした。
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  1. 2009/09/28(月) 06:04:11|
  2. かなめも
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『かなめも』 第11話 「はじめての、ひと」/の・い・ぢっ!の・い・ぢっ!

いや~、それにしても、
まさかエンドカードで、のいぢ絵が見られようとは思いもしませんでした。
今までのエンドカードを振り返ってみると、このアニメ、絵師がすごい豪華だよなァ。
そんな第11話。

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フリマの話。

前回の気持ちを未だに引きずっているかな。マリモ姉さんの話を聞いて、自分のいない暖かな空気の専売所メンバーを幻視するほどに。
そんなかなはマリモ本人に出会い、なし崩し的に彼女の野菜販売を手伝うことに。
販売が終わり、かなは、昔新聞屋に勤めていたというマリモに相談します。
「あの、私も新聞屋さんで働いてるんですけど、あの、でも私、まだ自転車も乗れなくて、新聞もたくさん配れなくって・・・・・・。あまり役に立ってないなぁって思って。このまま、ここにいてもいいのかな、って

マリモはかなに、「椰子の実」を歌って聞かせます。

名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)

旧(もと)の木は 生(お)いや茂れる
枝はなお 影をやなせる

われもまた 渚(なぎさ)を枕
孤身(ひとりみ)の 浮寝(うきね)の旅ぞ


故郷を想う歌であるこれを、旅をしているんだと解釈するマリモ。
かなもそうなんだ。一人旅の途中なんだ、と。
かなの目に、涙が浮かびました。

別れ際、マリモはかなに言います。「人も野菜も同じ。いつか花が咲いて実がなる」んだ、と。
すっかり元気付けられたかなは、最後に、憂いのない笑顔を見せます。
というのが今回の話。
前回発露していた自分の居場所への不安を、マリモに解決してもらう形になりました。

しかし、マリモ姉さんというキャラクタを持ち出してきたことに驚きました。
風新メンバーで、この問題は解決されるものだと思っていました。少なくとも、過去の回想一回にしか出て来ないキャラクタを使うとは思いませんでした。
きっと、このマリモを使うことで、引継ぎと言うか何と言うか、そういうものを示したかったのでしょう。(風新メンバーでやると美談になってしまうか?)

それにしても、今回は「旅」の解釈が難しいような気がするんですが・・・・・・。
う~む、自分は今は何ともいえません。また自分の中で納得がいく答えが見つかれば、ここに記しておきたいと思います。あるいは、次回以降になってしまうかもしれませんが。

んでもって次回は最終回。かなの不安は解消されたし、どんな話になるんでしょう。
  1. 2009/09/21(月) 05:36:56|
  2. かなめも
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『かなめも』 第11話 「はじめての、看病」/かなの「役目」

印象としては、次回、あるいは最終回への布石、と言った感じの話。

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風邪の話。
はるかとひなた以外の皆が、最初はゆうき、次はゆめ、というように順々に風邪で倒れてしまいます。

今回も、小ネタはレベルの高いものがたくさんありました。
かなの代理のいない専売所の想像図や、ジオン軍の新兵器、風邪で寝込んだゆめとゆうきの、汗かくほどの運動とか。何あのほのかに香るエロティック。


まあそれはさておき、このエントリの本題は、風邪でダウンしたかなの話です。

風邪で寝ているときに見たかなの夢。皆が自分を置いて、仕事に出て行ってしまう。誰も自分を必要としなくなる。独りぼっち。また。

どうして、病気をしているときに見る夢って、こんなに不安なんでしょうか。悪夢と言ってもいいレベルでしょう。
そして、この夢で改めて示されたかなの不安は、やはり再び独りぼっちになってしまうことなんですね。
前回もそうでしたが、物語も終盤になってのこの“不安”の強調・・・。やっぱり、最終回への伏線、というか下準備でしょうか。カタルシスへの。この流れで行けば、次回でこの不安が解消される、ということもなさそうな気がします。

最後のかなの、代理に、かなにはかなの役目がある、と言われた後でのモノローグ。
<私、守られてばかりです。いいんでしょうか、これで・・・・・・。>

ああ、何だかすごく分かるような気がします。
集団の中で、自分に力がないのは分かっている。けど、たった一点、その一点のみでなら貢献できる。役に立てる。
しかし、何かの事情(かなの場合は風邪ですが)で、それができない。役に立てない。
そうなった時の、限りない疎外感。役に立てない自分への嫌悪。その状況への苛立ち。皆から見放されるんじゃないかという恐怖。

そういったものを、かなは感じているんじゃないか。と、そう思うのです。
家事や配達をすることで専売所に置かせてもらっている身なのに、風邪でそれができない。
それなのに、皆が優しくしてくれる。
優しく看病をしてくれるのは、まさしくこの専売所が「家族」の関係にあるからだと思うのですが、モノローグに見られるように、かなはまだそうは感じていません。きっと、胸が締め付けられるような感覚を味わっているんだろうと思います。


最終回へと走り出した『かなめも』。ただの萌えアニメじゃ終われない。
  1. 2009/09/14(月) 05:59:40|
  2. かなめも
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『かなめも』 第10話 「はじめての、気持ち」/それって、どんな気持ち?

正直、エンドカードでえれっとさんのイラストが見られただけで十分です。そんな第10話。

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今回は、サブタイにもある、「はじめての気持ち」についてのみ書きたいと思います。

今回、自分は「はじめての気持ち」というのは、<いつかまた独りぼっちになってしまうのではないか>という不安と、そうではない、という希望(あるいは期待)の2種なんだろうと感じました。
前者はかなのモノローグで、後者は、美華と一緒に見た朝日のイメージや、美華の「かなと一緒だと面白い」という旨の発言からうかがうことができるかと思います。

ここで気になったのは、かなが販売所の皆と花火をするシーン。
皆が大きく綺麗なドラゴン花火に見とれている横で、かなは一人線香花火をしています。

どういうことなのか?何故かなはさびしそうなのか?

自分は、かなにとって、販売所はいつか必ず離れなければならない場所なのではないか、だからじゃないのか、と思いました。働き続けるというのは可能でしょうが、ずっと居候するのも・・・・・・という感じですし。
その旨の発言が以前あったかどうかは、いまいち記憶が判然としないのですが。(不覚・・・・・・)

その一方で、美華とのシーンは希望・期待を感じさせるものになっています。
先ほどの朝日然り、セリフ然り。
それは、美華が友人だから、なのだと思います。
卒業やら引越しやらで、ずっと別れることになってしまう「友人」も現実にはいますが、すっと付き合っていくことになる「友人」というのも、現実には存在するわけで。
思えば、販売所の皆とかなは、仲は良いけど、友人ってレベルではないですよね。当たり前と言えばそうなのですが、それが今回の話の流れにもつながっているのかなァ、と思いました。
  1. 2009/09/07(月) 06:59:11|
  2. かなめも
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『かなめも』 第9話 「はじめての、ダイエット?」/「明日から」はダメ人間への第一歩

そして、そんなダメ人間への道を、一歩一歩確実に、力強く進んでいくのがワタクシでございます。

記事タイトル、驚愕!はるか遂に職質!!とかに変えたほうが良かったかなぁ。

君へとつなぐココロ君へとつなぐココロ
(2009/08/05)
天野咲妃(水原薫),久地院美華(釘宮理恵) 中町かな(豊崎愛生)中町かな(豊崎愛生)

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ダイエットの話。
最近よく食べるようになったかな。育ち盛りにはいいことなのでしょうが、ふとした拍子に、ズボンの尻がビリッ、と逝ってしまいます。
自分は、ズボンを破いていいのは野原みさえだけだとてっきり思っていたのですが、そうでもないのですね。
で、ダイエットをすることに。


そんなかなにひなたが渡した物は、犬の着ぐるみでした。
配達時、コレを着て走れば、いい運動になるとのことですが、本来なら通報されること請け合いだと思います。
が、この町の人は心が広いのか無関心を決め込んでいるのか(美華だけはビビってましたが)、そんなことは無く、かなは新聞配達をこなしていきます。流れる汗は誰にも見られることはありませんが。


とある理由で、配達先であった友人の犬を、その日の晩まで預かることになったかな。
この機会に、美華とともに、恐怖の対象である犬を克服しようとします。
それについてきたゆめ達。とりあえず、4足歩行で犬より速いゆめは、人間ではないと思います。
あ、はるかは、ひなたに縛られて拘束され、押入れに突っ込まれていました。
結局、美華しか犬と仲良くなれず、かなは苦手意識が消えないまま。


そんな時、自分が昔飼っていた犬のことを思い出す美華。
家を売り払い、引っ越す時に、知らない家族に引き渡された犬。

・・・美華ちゃんは、ホントに気遣ってやらないといけない娘だったんですね・・・!(今更)


夜になり、2人が犬を返していたころ、ド肝を抜く出来事が起きていました。
はるか、職質を受ける。
縄で縛られたまま、煩悩と執念だけで這い出してきたところ、通報されるか、警官に発見されるかしたようです。
自分は、この町は水着の女の子が徘徊したり、犬の着ぐるみが駆けずり回っても何のお咎めも無い無政府状態にあるんだと思っていましたが、しっかりと警察は機能していたんですね。安心安心。


次回は、はるかが留置所を脱出する話(嘘)。さて、どんなプリズンブレイクを見せてくれるのかな!(大嘘)
  1. 2009/08/31(月) 06:43:06|
  2. かなめも
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